い、痛い…。カーソルを写真の上に重ねると補修後(追加作業適用後)の写真に切り替わります。
Zを購入して約1年、無傷記録はここで終わりました。ある店の数台しか停められない狭い駐車場に、90度転回しながらバックで駐車しようとしました。バックモニターがあるので後は大丈夫なのですが、右前の低い縁石に気付かずこの通りです。
バックしていると、車内に「ずご〜」という低く、小さい音がしました。「何の音?」と思ってると、右前の縁石の一部に赤い塗料が…。「俺の車、確か赤だよなー。あれー、さっき変な音もしたぞー。うそ〜、何か嫌な予感…」。勿論、予感は的中です。降りてみると、足の力が抜けそうになりました。ごめんよ、Z君。
傷を良く見てみると、不幸中の幸いにも比較的傷は浅いのです。バンパーは割れてないし。修理に出せばきっと数万円は取られるんだろうなぁ…。傷は浅いし、比較的目立つ場所でもないので、修理技術のスキルを身につけるために一度挑戦してみるか!ということで、自分で直すことにしました。
下記の作業は修理部品メーカー推奨の方法とは違う独自の方法も含まれていますのでご注意ください。また、作業内容はあくまでも「ご参考」ということで、結果を保証するものではありません。自己責任でお願いします。
車の色
まずは車のカラーを知る必要があります。車のカラーには、カラーナンバーと呼ばれる番号が付いています。私のZの赤色(バーニングレッド)にも、AX6という番号が付いてます。この番号は、ボンネットを開けると、エンジンルームの中の車体番号プレートに記載されています。他の場所に提示されている車種もあるようです。

"AX6"がカラーナンバー
修理道具はオートバックスやイエローハットなどのカーショップに行けば大抵置いてあります。修理道具のメーカーは大きく分けて、SOFT99とHoltsの2つのメーカーに分かれていますが、どちらのメーカーの物でも同じ機能の道具があるので、在庫がある方で良いかと思います。但し、カラースプレーはSOFT99の方が充実しているようです。
塗料関係
基本的にスプレーで塗装することになります。カーショップに行って、先ずは自分の車のカラーナンバーのスプレーを探してください。無い場合は、SOFT99の取り扱い店であれば次の2通りの方法から選択できます。
- SOFT99のタッチアップペンを探し、自分の車のカラーナンバーを見つけてください。もし見つかった場合は、近くにエアータッチというタッチアップペンをスプレーに変換させるものがあると思うので併せて購入してください。ちなみに私はこの方法を使いました。エアータッチは通常のスプレーより噴射範囲が狭いため、非常に塗装し易かったです。
- SOFT99を取り扱っている店の場合、コンピューター調色システムオーダーショップというサービスを行っている店があります。カラーナンバーを店の人に伝えると、PDAっぽい機器に色番号を入力。それを調合機械にアップロードして、元になる塗料を入れると機械が自動調合し、その色のカラースプレーもしくはタッチアップペンを作ってくれます。時間は10〜15分。殆どの色が作れるようですし、店が近くに無い人はWEBからオーダーもできるようです。それにしても凄い時代ですねぇ。流石21世紀。
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| タッチアップペン 私のZのカラーコードであるAX6のタッチアップペンを購入。 尚、今回の傷の大きさでは2本が必要。 \556 x 2 = \1,112.- |
エアータッチ(AIR-Touch) タッチペンをスプレーに変換する優れもの。 タッチアップペン同様、、今回の傷の大きさでは2本必要。 \800 x 2 = \1,600.- |
車体の色がソリッドカラー(赤や白などの単色)の場合は塗料としてはこれだけです。メタリックやパール・マイカの場合は、カラーペイントの上からクリア塗装の必要があります。
作業に使うもの
以上、合計\10,011.-です。
先ずは汚れを落とします。特にこれから色々なスプレーで塗装していくので、傷の周囲は広めに洗いましょう。
作業2.下地研磨

作業開始直後の写真。水を絶やさず丁寧に仕上げる。この写真では作業はまだまだ序の口。
今回の傷の深さでは、傷から下の部分が全て黒の樹脂部分が露出するまで綺麗に仕上げる。
要は、傷の凹凸を全て削って消す。触ってザラついたりしてはいけない。
忍耐が必要な最初の作業です。あて木コルクに耐水サンドペーパーの320番を巻きつけ、傷の凹凸が完全になくなるまで傷の部分を研磨します。今回の傷の場合、凹みやえぐれが無かったので、削るだけでOKです。削れないような凹みやえぐれがあった場合は、パテの出番になります。だいたい平面が出来てきたら、600番で仕上げます。私の場合、一部傷が深い場所はスポット的に100番も使って作業効率を図りました。
ちなみに作業終了後の写真は残念ながらありません。2時間かけてひたすら研磨しまくったら、あまりの達成感に写真を撮るのをすっかり忘れました。同様に大切な写真が何点か撮りわすれています。ごめんなさい。
作業3.脱脂
カラーカットで傷周囲のコーティング剤などの油分を脱脂します。脱脂しないと以降の塗料がうまく乗りません。
作業4.マスキング

ガムテープは新聞紙をマスキングシートに留めているのに使っているだけ。ガムテープをボディに貼ってはダメ。
ボディに貼るのはマスキングシートのテープか、マスキングテープのみ。
マスキングシートとマスキングテープを使い、傷の周囲を数センチ広めにしてマスキングします。基本はマスキングシートを使い、念のため新聞紙でマスクエリアを拡張しました。
ちなみにマスキングした後の写真は撮るのを忘れました。見ての通りいきなり2工程も飛ばした写真になってしまいました。
作業5.バンパープライマー塗布
樹脂バンパーは塗料が密着しにくい素材らしく、バンパープライマーを塗布することで塗料との密着性を高めることが可能になるそうです。マスキングした上から、全体的にスプレーします。
作業6.プラサフ塗布

プラサフとは、プライマリーサーフェイサーの略です。この塗料は2つの役目を持っており、一つはこれから塗布するカラーペイントの食いつきを良くすること、もう一つは細かな傷を埋めることです。数回に分けて、傷が見えなくなるまで塗ります。

すべすべの表面。だけど赤いZがこんな色に…。果たして元に戻るのか。
作業7.プラサフ研磨
プラサフが乾燥後、マスキングを外して耐水サンドペーパーの1000番でプラサフとボディとの境界の段差を均します。水をかけながら、ひたすら地味な作業です。指で触ってツルツルになるまでひたすら磨き上げます。
この作業で仕上がりが決まるので、気合を入れて行いましょう。ちなみにこの作業の写真は撮るのを忘れました。
作業8.マスキング

また写真撮るのを忘れました。もう塗っちゃってます。次の工程の写真です。
またまたマスキングです。今度は広めにマスキングします。結果から言うと、この写真のマスキングではちょっと狭いですね。写真よりあと10センチくらい上でマスクするのが理想の姿でした。これでは境界が出てしまいます。
作業9.カラー塗装

良く見ると、塗料の境界が見える。また、左手のほうに丸い点が2箇所ほど見えるのが
エアータッチを振ったことにより出来た液ダレ。
ようやくタッチアップペンとエアータッチの出番です。液ダレしなように薄く塗ります。塗ったら仕上げスプレーを軽く塗ります。これにより、塗料のザラつきを押さえます。注意としては、エアータッチは決して振ってはいけません。構造上、塗料が飛びます。私は見事に作業面に飛ばしました(泣)。
作業10.ミス修正

1000番の耐水サンドペーパーを折り、角を使って地道に液ダレを削る。
液ダレに関しては、1000番の耐水サンドペーパーで数回擦っては手で触って様子を見るという作業を繰り返して消しました。ほぼ平らになったら、再塗装で目立たなくなります。
マスキングが狭かったことで発生した塗料の境界ですが、消す方法考えたところ妙案が浮かびました。塗料が乾燥後、柔らかい布にカラーカットを染み込ませ、境界を擦ってみました。すると境界が見事になじんで消えました。今度はマスキングエリアを広めにとって、軽く再塗装したところ、完全にわからなくなりました。めだたし、めでたし。
作業11.磨き仕上げ

ちょっと掟破り。ポリッシャーは楽だけど磨き過ぎに注意。
マニュアルではコンパウンドシートか細目のコンパウンドで磨くのですが、買うのをすっかり忘れてしまいました。仕方がないので、3000番の液体コンパウンド、そして9800番の液体コンパウンドで磨きました。効率化を図るため、ポリッシャーを使ってしまいました。多分マニュアル通りの方が良い結果を出せると思います。
作業12.作業終了
結果はこんな感じです。

上部と傷があった下部ではツヤが若干違う。

プラサフの段差もほんの少し残ってしまった。もっとプラサフ研磨をしっかりやるべきだった。
初めてトライしたことを考えると、まぁまぁってところでしょうか。多分「ここを修復しました」と指摘しなければわからないレベルにはなりました。が、ちょっと自分的には不満です。コンパウンド研磨で塗膜が薄くなったのか、一部プラサフがうっすら見える部分があったり、塗料のムラが気になる部分があります。これは後日、再塗装をしようかと思います。
結論
作業結果の自己評価
100点満点中、70点。ぎりぎり満足の範囲。減点のポイント
- プラサフの段差を完全に消しきれなかった。もっと耐水サンドペーパーでのプラサフ研磨をしっかりやるべきだった。
- マニュアルの読解不足。通常のスプレーは全般的に良く振らなければならないが、エアータッチは振ってはいけない。振ってしまったため、塗料が作業面に飛んでしまい、結果として液ダレを発生させてしまった。
- 塗装面の平面がどうしても出せなかった。塗装の境界は消せたが、元の「ツヤ」は再現できなかった。多分塗装面研磨をもっとやれば良いのだろうが、塗った部分の塗膜を剥いでしまいそうで怖くて出来なかった。
- 塗料の塗りが薄かった。プラサフがうっすら見える部分やムラがある。後日重ね塗りの予定。うまくいけば80点オーバーになるか…。
費用
合計 \10,011.-
費用以外に必要だと感じたもの
- 時間 延べ約1日
- ひたすら耐水ペーパーをかけられる腕の持久力と集中力、忍耐力
- 塗装センス
費用対効果
プロに見積りをとってないのでわかりませんが、3万円未満で完璧に直るなら業者に頼むかもしれません。3万円以上なら多分次も自分で直すと思います。損益分岐点は3万円ってところでしょうか…。
追加作業
仕上がりが不満だったので、後日、追加作業を行いました。大満足の結果となりました。