
TOPEAKのMoonShineとキャッツアイのマイクロハロゲンライト
価格も20倍なら明るさも20倍?
昨年からですが、時々平日の夜、仕事から帰宅してから1時間ほど走るようになりました。しかし、問題がありました。ライトです。都会と違ってここは街灯も少なく、夜は本当に真っ暗になります。今まではキャットアイのハロゲンランプを2個使っていたのですが、それでも暗く、スピードが乗ると路面の凹凸や石などの障害物が見えずに速度をかなり落とさざるを得ない状況でした。
色々と調べたところ、TOPEAK(トピーク)のMoonShine(ムーンシャイン)というライトが明るいということがわかりました。何とこのライトはHID。そう、車と同じあのHIDです。HIDはイグナイターによってバッテリの電圧を高電圧(数万V)まで昇圧し、バルブ内の電子と金属原子を衝突させてアーク放電により発行させるライトです。
しかし問題は価格。このライト、定価で\57000もします。しかし、安全には代えられないので、思い切って購入することにしました。ネット通販で\36000で購入することができました。それにしても高いですね。学生時代、まさか将来自分が自転車のライトに\36000も出すとは夢にも思ってませんでした。
しかし、実際に使ってみるとその考えは一変しました。ライトとしては今まで使っていたライトの約20倍の価格ですが、はっきり断言します。その価値は充分過ぎるくらいありました。夜のライディングがこんなに安全・快適になるとは思ってもいませんでした。
取り付け

最近のハンドルの状況です。フライトデッキにGPSまで装着してしまったため、ハンドル上には取り付け場所がありません。また、このMoonShine(ムーンシャイン)が故障したときを考え、従来のハロゲンライトもバックアップに装着する必要があります。
そこで導入したのが同じTOPEAK(トピーク)のBarXtender(バーエクステンダー)です。ネット通販で約\2000でした。

BarXtender(バーエクステンダー)はステムから下へ垂直に取り付け、途中のアームを前方に傾けるように設置しました。そして拡張されたバーにMoonShine(ムーンシャイン)のライトと、バックアップのハロゲンライトも取り付けました。ライト類は簡単に脱着が出来るので、昼間は外しています。

バッテリとスイッチの取り付けはご覧の通り。バッテリはステムにバンドで装着。スイッチはBarXtender(バーエクステンダー)に装着しています。

バッテリ側からのショット。

スイッチにはLEDが仕込まれていて状態が把握できます。赤いLEDは電源、7W時はオレンジ色のLEDが点灯(写真左側)、10Wj時はグリーンのLEDが点灯します(写真右側)。
夜間点灯の比較テスト
ライトをデジカメで撮るのは難しく、全てマニュアルモードでの撮影です。見た目のイメージと近い露出を探し、その露出で固定して撮影しています。撮影データは下記の通りです。
カメラ Canon EOS30D
レンズ Canon EF24-105mm F4 L IS USM
ISO 100 / ホワイトバランス オート
絞り F11
シャッター速度 13秒
三脚&レリーズ使用

MoonShine(ムーンシャイン) 10Wモード。一番見た目のイメージに近い露出を選びましたが、実際はもう少し回りにも光が広がり、広範囲が認識できます。また、色温度はかなり高く、白というより青っぽい感じです。非常に見易い色です。
ご覧の通り、草の状態から電柱手前の道路の轍までが認識できます。配光も良く考えられており、1灯式で且つ、小型であるにも関わらず、かなり広範囲を照らすことができます。

MoonShine(ムーンシャイン) 7Wモード。10Wと殆ど変わりませんが、数十メートル先の明るさに若干差が出る程度です。ちなみに私は通常7Wモードで使用し、下り坂で速度が増す時のみ10Wモードを使っています。

キャットアイのハロゲンライト(単3電池4本使用)。電池が弱っている訳ではありません。比べるのが可哀想なくらい暗いです。同じ露出で撮影しているので、その明るさの差がわかると思います。また、HIDと比べると随分色も赤っぽい色です。電球を見ている限りでは白っぽいのですが…。
光は数メートル先しか届かず、電柱や道路の轍は殆ど認識できません。光量が少ないので、標識なども見えません。こうして改めて比較してみると、良くこんな暗いライトで夜間走行していたなと怖くなります。
インプレッション

使ってみた最初の感想ですが、車のHIDの片目を外して装着したというのが一番近い表現かもしれません。感じとしては車やバイクのライトと同じくらい、もしくはそれ以上です。後方から来る自動車のライトとこのMoonShine(ムーンシャイン)のライトが重なっても、こちらのライトの方が明るく、負けてないことがわかります。
写真では表現できませんが、ハロゲンライトは見ようと思えば点灯しているライトを直視できますが、このMoonShine(ムーンシャイン)は直視できません、というか直視は危険です。また、これはきちんと光軸の調整をしてあげないと対向車が眩惑される可能性もあることを意味します。
眩惑と言えば、一つメリットがありました。夜に自転車で走っていると、対向車はこちらを良く見ようとするのか車のライトをハイビームにすることが頻繁にありました。相手はこちらが良く見えるかもしれませんが、こちらは自転車とは言え非常に眩しく、前が良く見えないことがしばしばありました。しかし、MoonShine(ムーンシャイン)を使い始めてからは、こちらがバイクに見えるのか、必ずと言っていいほど対向車はハイビームをロービームに切り替えてくれるのです。一度ハイビームのままにされたことがあったので、ライトを手で持って上向きにしたところ、すぐにロービームにしてくれたのでこちらも下に向けました。対向車のハイビームが回避できるようになったのは思ってもいませんでした。
夜間走行時の感想ですが、これほど快適なものはないと実感してます。マンホールの蓋がある場所の路面の窪み、道路工事後の補修による隆起、転がっている石、空き缶等が全て数十メートル手前から把握できます。また、今までは無灯火の自転車や、反射テープ等が一切無い服でウォーキングをしている人などとも遭遇し、危ないと思ったことが何度もありました。このMoonShine(ムーンシャイン)はこれらの自転車や人をきちんと照らし出してくれます。また、「止まれ」の標識なども車のライトが照らすように明るく反射するので、非常に安全です。安心して30〜40Km程度で巡航することができます。
バッテリは14.4V 2,200mAh。カタログスペックでは10Wモードで120分、7Wモードで140分が点灯可能としています。実測では7Wモードで155分点灯(温度環境は15℃〜20℃)することができました。夏場でバッテリのコンディションが良い状態であれば、7Wを常用すれば2時間は大丈夫だと思いました。このMoonShine(ムーンシャイン)にはバッテリの容量のみ違うEnduro(エンデューロ)と呼ばれる上位モデルもあるのですが、私のトレーニング時間ではEnduro(エンデューロ)は不要だと思いました。また、HIDは一般的な電球型ライトと比較すると複雑な回路構成になっているので、故障の発生確率も従来のライトよりは高いと考えられます。過信せず、バックアップライトを持参することをお勧めします。
MoonShine(ムーンシャイン)はライトとしては相当高額なものですが、夜間に乗る機会が多い方には是非お勧めします。